一日目に通夜を行い、翌日に告別式と火葬を行う二日間の行程です。本来お葬式といえば大半がこの形式でした。会葬者を身内や親しい方のみに限定し、規模を縮小した葬儀が家族葬となります。人数に制限を掛けない個人で行うお葬式が一般葬、会社で行うのが社葬です。
お葬式は家族、親戚が故人を偲ぶ時間ですが、仕事関係や友人など、生前に縁のあった方がお別れを行う場面としての意味合いもあります。家族葬で人数に制限をかけると、葬儀でお別れできなかった方が後日ご自宅へ弔問に訪れたり、訃報を知らせて貰えなかったことに対する意見が聞こえてきたりすることもありますので注意が必要です。 |
一日葬は家族葬をもっとシンプルにしたお葬式です。通夜は行わず、告別式とご火葬を一日で行います。通夜がないので仕事帰りの会葬はできません。家族葬よりも参列者に強く制限をかける事となります。
このスタイルのはじまりは、家族葬の更なる簡略化ではなく、直葬(ご火葬のみ)からの変化だと考えます。直葬では十分なお別れができませんが、一日葬の場合、お別れはもちろん読経など宗教儀礼もしっかりと行うことができます。家族葬では二日間会場へ出掛ける必要がありますが、この形式だと一日で済むので、コロナ禍に於いて多くの方から選ばれています。 |
直葬(ちょくそう)は、通夜や告別式など儀式を一切行いません。お体を病院などから直接火葬場へ搬送し、翌日以降にご火葬のみを行う形式です。火葬式と呼ばれることもありますが、式を行う場面はありません。火葬炉の予約日時に火葬場に集まり、ご火葬にお立ち会い頂きます。日本人の宗教観の変化や、核家族化に伴う近所付き合いの減少、経済的理由などからこの形式を選ばれる方が多くなっています。火葬場によって火葬時間が異なるので、会場によっては半日ではなく2時間程度で終わる場合もあります。 |
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